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徳島県薬剤師会 事務局

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徳島県災害リーダー薬局

徳島県は2018年度から、薬局の災害対応力強化を目的として「徳島県災害リーダー薬局」の認定制度を開始しました。 災害リーダー薬局は、各災害医療圏域において地域のリーダーとなる薬局として位置づけられており、県内の災害拠点・災害医療支援病院周辺の薬局が認定されています。この制度により、災害時における薬事機能の維持・強化を図り、地域の災害医療体制の充実を目指しています。

災害リーダー薬局の役割

  • 平常時および災害時に行政等と連携し、地域の災害対策に貢献
  • 平常時には、災害に関する研修や訓練に積極的に参加
  • 災害時において、以下の災害支援を実施
    1. 自身の薬局について、BCP(業務継続計画)に基づき、業務を早期復旧
    2. 「薬務コーディネーター」と連携し、地域の災害支援をサポート(薬剤師の派遣、医薬品供給等に関し、グループ薬局間の調整を行う)
    3. 地域のリーダー薬局として、他の薬局の現状等(薬局の被災状況、薬剤師の安否、医薬品在庫状況など)の情報収集、他の薬局への情報提供・発信

モバイルファーマシー(災害時おくすり供給車両)

災害時の避難所では処方箋が必要な薬の備蓄ができないため、薬不足が深刻な問題となっています。この課題の解決策として期待されているのが「モバイルファーマシー」です。 モバイルファーマシーは、東日本大震災を機に宮城県薬剤師会が開発した"走る薬局"です。災害時に被災地へ出向いて薬剤の調剤・供給を行い、避難所での薬不足による災害関連死のリスクを軽減する重要な役割を担っています。徳島県では2020年に四国ではじめて導入され、「令和6年能登半島地震」に派遣するなど、災害医療体制の充実に貢献しています。

モバイルファーマシー

モバイルファーマシー車両の紹介

ソーラーパネルや自家発電機を備えているため、災害時にライフラインが途絶えた避難所などでの調剤や医薬品の提供が可能になります。 この小さめのキャンピングカー型車両は、全長4.5メートル、高さ2.6メートル、幅1.6メートルです。車内に散薬や水薬を調剤する作業台、電子計量器、分包機のほか、約50リットルの水タンクや衛星携帯電話なども配備しています。4人が寝泊まりできるよう改造した軽自動車の補助車両と共に運用します。両車両は県薬に配備しています。

薬務コーディネーター

薬務コーディネーターとは、災害時に被災地の医薬品供給要請や薬剤師の派遣調整及び薬事・生成面に関する情報の把握を行うことを目的として、都道府県において任命された薬剤師です。
徳島県薬剤師会では23名の薬剤師が、薬務コーディネーターとして県内各地域に配置されています。