一般社団法人 徳島県薬剤師会
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■ クリプトスポリジウムについて
クリプトスポリジウム
アピコンプレックス門、胞子虫綱、真コクシジウム目に属する寄生性の原虫で、動物に感染するものとして、主に胃に寄生するCryptosporidium murisと腸管に寄生するCryptosporidium parvumが知られています。このうち人に感染するのは主にC.parvumですが、C.murisも免疫不全患者に感染したとの報告があります。

クリプトスポリジウム症
感染後4〜5日ないし10日ほどの潜伏期間を経て、腹痛を伴う水溶性の下痢が3日から1週間ほど続きます。また、人により嘔吐、発熱を伴うこともありますが、全く症状が出ない場合もあります。
免疫正常者の場合1週間ほどで自然治癒しますが、免疫不全患者の場合重篤になることがあるので注意が必要です。


感染源及び感染経路
クリプトは家畜やペット、野生の哺乳動物等の糞便から池や河川、井戸等の環境を汚染し、飲料水や土いじりで汚れた手指等を介した経口摂取により感染します。

歴史等
1907年に実験用マウスから初めて分離・検出され、1955年頃には家畜の集団下痢症の原因物質として数多くの報告や研究事例が発表されていました。1976年に始めて人間に対する感染が確認されましたが、当初は免疫不全者の日和見感染症として問題となりました。1993年米国ウイスコンシン州ミルウォーキーで水道水を媒介とする大規模な集団感染事件が発生し、この頃から日本でも一部の専門家の間で注目され始めました。
我が国では、1994年に神奈川県平塚市の雑居ビル内で初めてクリプトスポリジウムによる感染事例が報告されました。その後1996年埼玉県越生町で水道水を媒介とする大規模な集団感染事件が発生しました。


検査
クリプトスポリジウムの検査には大量の検水が必要になります(10Lから20L)ので、あらかじめ電話にて確認してください。


過去ログ

2005.11.01 土砂等の埋立て等 徳島県生活環境保全条例(第57条第2項)
2004.11.24 ISO9001:2000の認証取得(LIACA-159)
2004.10.27 温泉成分分析機関の登録(2005年4月より業務開始)
2004.09.01 ダニ・アレルゲン検査体制整う
2003.10.01

作業環境測定
病院・医院等でのエチレンオキシド(滅菌作業)を測定する業務を7月より開始いたしました。

2003.10.01

土壌汚染状況調査
土壌汚染対策法の調査指定機関(環境大臣指定)になりました。

2003.10.01 レジオネラ属菌について新しい情報を追加しました
2002.06.13

室内空気中の化学物質の濃度(シックハウス)の測定体制整う

2002.04.01

飲料水の日常のトラブル

2002.02.18 レジオネラ症について
  クリプトスポリジウム症について
  おいしい水とは
  受水槽を持つ水道の衛生管理


検査についてのお問い合せ
徳島市中洲町一丁目58番地1(国民生活金融公庫隣)
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TEL:088-655-1112(代)FAX:088-624-3130

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TEL 088-655-1100(代) / FAX 088-655-6991

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