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■遊泳用プール水 水質基準項目の性質・性状等

No.1  一般細菌
基 準 値 200個/mL以下
性質・性状 水や土壌に生息している雑菌で、特定の条件で培養したときに、培地に集落を形成する細菌のことであり全ての細菌を表すものではない。
主な汚染源 し尿、下水の混入。一般細菌として検出される細菌の多くは病原菌ではないが、汚染された水ほど多く検出される。
影響・被害 病原菌は通常の細菌と比較して、塩素消毒に対する抵抗力が弱いので、一般細菌を汚染の指標としている。
対   策 煮沸消毒、塩素・オゾン・紫外線滅菌

 

No.2  大腸菌
基 準 値 検出されないこと
性質・性状 糞便汚染の指標としての信頼性を向上させるために大腸菌群が大腸菌に変更された。
主な汚染源 し尿、下水の混入。人や動物の腸内に生息する常在菌であり、その存在は糞便汚染の疑いを示す。
影響・被害 大部分の大腸菌は病原性を示さないが、ある一部の菌は腸管に感染して、下痢を主徴とする急性の腸炎を起こす。これを病原性大腸菌という。
対   策 煮沸消毒、塩素・オゾン・紫外線滅菌

 

No.26  総トリハロメタン
基 準 値 暫定目標値:おおむね0.2mg/L以下が望ましい
性質・性状 クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類の合計濃度を総トリハロメタンという。一般に、クロロホルムが最も多く生成されるが、海水等の影響を受ける原水では臭素化トリハロメタンが多い。トリハロメタンの生成量は、トリハロメタン前駆物質、塩素注入量、水温、pH値、塩素との接触時間、臭素イオン等の因子に依存して異なるが、これらの因子の値が大きいほど生成量が多くなる。
主な汚染源 クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの各欄を参照
影響・被害 クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの各欄を参照
対   策 クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの各欄を参照

 

No.46  pH値
基 準 値 5.8~8.6
性質・性状 pH7は中性で、これより値が大きくなるほどアルカリ性が強くなり、これより値が小さくなるほど酸性が強くなる。水道施設の腐食等を防止する観点から水質基準が決められている。
主な汚染源 貯水池では藻類が繁殖した場合にかなり強いアルカリ性となり、pH9~10に達することもある。
井戸水やボーリング水は水質の変化が少ないので、急激に酸性やアルカリ性に変化したら、工場廃水や汚水などの混入が考えられる。
影響・被害 飲料水としては中性(pH値7)付近にあることが望ましい。
水道施設の腐食が発生する。
対   策 水源変更、アルカリもしくは酸処理、エアレーション

 

No.50  濁度
基 準 値 2度以下
性質・性状 濁度とは、水の濁りの度合いをいう。
主な汚染源 地下水では、溶解している鉄・マンガンが大気と接触し、酸化されて濁りを生じることがある。水道水では、水道管壁に付着した鉄錆などがはく離して濁りを生じることがある。
また、下水、汚水、土砂、薬品等が混入することもある。
影響・被害 清澄な水は無色透明であるが、濁度の高い水では、病原性微生物や水に存在する粒子に吸着された有害な無機物、有機物の中の健康に影響を及ぼすものが含まれている可能性がある。
特に水道原水にクリプトスポリジウム汚染源があると考えられる場合などは、慎重な処理・操作が必要となる。
対   策 浄水器の取り付け、凝集沈殿ろ過

 

No.51  過マンガン酸カリウム消費量
基 準 値 12mg/L以下
性質・性状 水中の有機物濃度を示す指標として定められた。
主な汚染源 土壌由来や、し尿、下水、工場廃水などの混入による。
影響・被害 一般的に、有機物が多ければ渋みがある。汚染された水ほど高い値になり、水質汚染の重要な指標になる。
対   策 浄水器の取り付け、凝集沈殿、ろ過、膜ろ過、オゾン、活性炭、生物処理